競泳の練習に適したフィンとフィンスイムメニュー

2024年2月15日 2024年3月24日

butcho

　競泳の練習に合うフィンが、今は開発されていろいろ
出てきています。
　今回のフィンスイムは、フィンスイム競技ではなく、
競泳競技のフィンを付けたスイムの事です。
　もちろん、フィン・パドル・ビート板は無くても練習
は出来ますが、スピード練習をするには、速く目標にた
どり着くことが出来るので、今や必需品となっています。

1．競泳練習に適したフィン

　競泳の練習に合うフィンがいろいろ出ていますが、最初に
一つ揃えるならば、バタ足やドルフィンキックがやり易
いフィンが良いでしょう。

練習の中心がクロールになりますのでバタ足に合うフ
ィンが良いです。
数人が、ひとコースに入りますので他の選手の邪魔に
ならない大きさが良いです。
ターンの時フルフットは水が溜まって脱げやすいので
踵がベルトタイプが良いです。
フィンの硬さは泳力や年齢で多少異なりますが、硬す
ぎるのは足に負担がかかりすぎますので、ある程度柔
らかい方が良いです。

選手の使用しているフィン

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　今、多くの選手が使っているのがハイドロテック2フィ
ンのソフトタイプです。
　ハードタイプは脚に負担がかかりすぎるようです。
　通常はソフトタイプ、小学校低学年はエクストラソフ
トが良いかと思われます。
　小学校低学年はあまり使いすぎると足首の捻挫症状を起
こしますので、柔らかいものと使うメニューを少なくして
やると良いと思います。
　又は、DMCフィン　エリート２　が良さそうです。
　足の大きさの選び方も載っていますので、参考にして購
入してください。

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２．競泳のフィンスイムメニュー

　フィンを使うと、推進力を増す部分が大きいのでスピ
ードが出ます。
　そのために大きな力を要します。
　と言うことは、スピード練習が出来る。
　筋力強化練習が出来る。
　と言うことです。

　フィンを付けたスイム（泳ぐ）練習では、通常のフィン
のない泳ぎより、クロールで5秒くらい早くなります。
　ですから、インターバルのサイクルも早いサイクルで泳
ぎ、スピード感覚を会得します。

　例）
　S　１００ｍ×１０ｔ　ー１：３０
　　（スイム100メートル10本1分30秒サイクルで行ってい
　　るのなら）
FS　１００ｍ×１０ｔ　ー１：２０
　　（フィンスイム100メートル10本1分20秒くらいで行
　　　けるでしょう。）
　

３．トップ（最大）スピード練習

　フィンの特徴を最大に利用して、MAXのスピードを出す
練習です。
単独にタイムトライアルを行います。
例）
FS　１００ｍ×　１ｔ　ＴＴ　
フィンスイム100メートル1本、タイムトライアルです。

平泳ぎはフィン効果はあまり得られないので、他の3種目を
おこないます。　

４．アンダーウオーターフィンキック

　水中を、フィンを付けて、５０m　を潜ったまま、スト
リームラインを作ってドルフィンキックでタイムトライア
ルをすると信じられない様なタイムで帰ってきます。
　泳ぎの中では、クロールよりもドルフィンキックの方が
早いと言われていますので当然かもしれません。
　凄いスピードが体感できますので、泳ぎの最初やターン
後などに入るバサロキック（ドルフィンキック）の良い練
習になります。　
　UWK　５０ｍ×　１ｔ　
　アンダーウオーターキック　５０メートルを１本

　耐乳酸トレーニングとして行う場合には、最初に1本やっ
てから、スピード練習となります。
HS.set　50ｍ×４ｔ　ー１：１５　１ｔＵＷＫ
　　　　　　　　　　　　　２t～４t 　S1　H
　５０メートル1本をアンダーウオーターキックです。
　フィンをすぐに外してスタイルワン（得意種目）で2本目
から4本目まで全力に近い力で泳ぎます。　
　４本とも、同じ１分１５秒サイクルです。　

５．フィンパドルスイム

　更にパドルを付けて泳ぎます。
　フィンとパドルを付けて泳ぐので、フィンパドルスイム
（FPS）と言っています。
　当然、スイムでは一番早いスピードが出ます。
　パドルの使い方がまずいとフィンスイム以上のスピード
が出ない場合もありますので、タイムを計って見ることも
必要です。
　フィンだけの時よりも、プルの力も使うので、フィンス
イムよりも少し楽でインターバルも１０本位は大丈夫です。

選手の使用しているパドル

自分に合ったパドルが探せます！

例）
Dec．FPS　１００ｍ×１０ｔ　ー１：２０×３ｔ
　　　　　　　　　　　　　　ー１：１５×４ｔ
　　　　　　　　　　　　　　＝１：１０×３ｔ
ディクリーシング（サイクルがだんだん早くなります）
フィンパドルスイムで行います
１００メートルを３本１分２０秒サイクルで行います。
3本目が終わると、次のスタートが0からになりますので、
休みなしで1分１５秒サイクルの１本目を上から行きます。
4本目のスタートが45秒なので次のスタートが、0からに
なりますので、休みなしで0から1分１０秒サイクルをい
きます。

例２）
Dec.　FPS　１００ｍ×１０ｔ　ー１：１５　×４ｔ
　　　　　　　　　　　　　　ー１：１０　×３ｔ
　　　　　　　　　　　　　　ー１：０５　×３ｔ
ディクリーシング（サイクルがだんだん早くなります）
フィンパドルスイムで行います
１００メートルを４本１分１５秒サイクルで行います。
４本目が終わると次のスタートが上からとなりますの
で、１分１０秒サイクルを、休みなしで０から行きます。
　３本目のスタートが２０秒なので、１分０５秒スタ
ートは３０秒からとなり、最後は４０秒スタートとな
ります。
　最後は流してOKでやっています。

もしできるようならば、挑戦してください。
FPS　１００ｍ×　３ｔ　ー１：００
１分サイクルで、１００ｍを３本です。
出来たら、次はパドルなしでやって見ましょう。
それが出来たら、次はフィンなしでやって見ましょう。

まとめ

　フィンスイミング競技が目的ではないので、いくらフィ
ンスイムで早くなってもダメですが、抵抗はスピードの二
乗で増える言われていますので、抵抗削除するフォームな
ど、いろいろな面での良さがあります。
　練習内容も工夫して、より良い練習にしましょう。
　最近、選手がドリルでよく使っています。
あなたも、ぜひ練習の中にフィンスイムを入れてください。