全体の練習サイクルを上げることにしました!

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大会の結果を見て全体の練習サイクルを上げることにしました。
全体のタイムの伸びがあまりなくなり、高原状態 になりつつあると感じましたので、このまま同じような練習を続けていてもタイムの伸びはないという判断です。

但し、きつくてついて来れない者もいると思われますが、ついて来れるものが1名でもいる場合にもしその練習をしなければ、ついて来れない者のために練習レベルを上げられないということになります。

選手コースの大切なことは、トップレベルのグループがいつでも一番上の練習に挑戦できるようになっていることと考えます。

勿論、そこまで行けない者もいるわけなので、その下のグループは、いくつにもクラス分けした練習になるとおもいます。

水泳練習の特徴的なことは、同じコースにレベルの違う者が入って練習する必要があるために、クラス分けやコース配分は非常に難しいところです。

コーチの腕の見せ所ですが、場合によっては選手や保護者から誤解を招くこともあるので頭の痛いところです。
一人ひとり1コース使えるわけではないので高すぎるレベルや低すぎるレベルに入ってしまうことがあるのは仕方のないことです。
きついレベルに入った者からは「きつすぎる練習をやらされた。」とハラスメントのように思われてしまうこともあるかもしれません。
いつも、ATやLT を意識した練習をしていますので、攻めたいサイクルをどうやって上げるかが練習のポイントです。
要は有酸素レベルと無酸素レベルの境界値です。


はっきりしたデータではありませんが、現在指導中のトップレベルは、100m×10本が出来るレベルが有酸素レベル。
100m×10本が回れなくなるレベルが無酸素レベルと簡単に決めています。
(本当は無酸素レベルとは違います、乳酸が残ってゆくレベルです。)
回れないサイクルを回れるようにして行くには、そこを攻めるしかありません。

新ターゲットサイクル

現在の有酸素レベル
100m×10本 1分15秒
新ターゲット無酸素レベル
100m×10本 1分10秒

新ターゲットレベルを有酸素レベルに変えるとは、新ターゲットレベルが出来るようにする。
(回れるようにするということです。)
そのためには、その前後を攻めることだと考えています。

1.ギリギリ出来るレベルから、余裕で出来るレベルにするために必要です。
  有酸素レベルを証明するには、15本くらいは必要です。
  100m×15t ー1:15”

2.目標が出来るようになったか確認するために時々やる必要があります。
  100m×10t ー1:10”

3.100mで一旦止まって、スタートしなくて良い分100m×10tより、やや楽です。
  (100mにするとー1:10”と同じですが)
  200m× 5t ー2:20”

4.1分15秒サイクルよりやや早く、1分10秒よりやや遅いレベルです。
  (最初はこの辺から攻めます。)
  200m× 5t ー2:25”

5.4.と同じ1分15秒より早く、1分10秒より遅いサイクルですが、50m換算にすると4.よりやや遅いサイクルです。
  150m× 6t ー1:50” (合計900mです)

6.限りなく1分10秒サイクルに近いサイクルです(50m換算36秒)が、距離が長いので、止まって再スタートの必要がないためかなり楽です。
  250m× 4t ー3:00”

7.ターゲットゾーンが回れるということは、その上のサイクルが3~4本は出来なくては出来るようになりませんし、本当はこの部分が新ターターゲットゾーンになるのが目標なので時々入れます。
出来る事なら、徐々に出来る本数を増やしてゆきたいです。
  100m× 4t ー1:05”

8.上記練習はすべてスイムを想定した練習ですが、やや楽にする時はプルで行います。
  全ての上記サイクルが当てはまります。
  (プルで7種類の上記サイクル練習が考えられます。)

全ての練習に共通していますが、サイクルで回れなくなった時は1~2秒程度の遅れでも行けそうなときは続けて良いが、それ以上遅れた時は休むよう指示しています。
あまり無理して続けると他の選手に迷惑が掛かりますし、あまり意味がありません。
続けられなくなった時に、どこまでできたかが重要なポイントです。
例)5本目で休むのと、8本目で休むのでは全く練習内容が異なります。


9.実際にやって見ましたが、思うようにスピードと持久力強化が上がらない感じがしたので、一部変更しました。
 一定のサイクルで本数を多くしても、間に合わなくなると休みになってしまいます。
 (当クラブでは、5秒起きスタートなので、3秒遅れは後ろの人に迷惑となるので休むことになっています。)
 良さそうなので取り入れていきます。
 S 100m× 1t 1:10”
                 }2set 
 S 100m× 1t 1:20” 
  set間 休みはありません。出来たら5setまで上げます。
  ペースクロックも0スタート20”スタート、30”スタート40”スタートとわかりやすいので、希望のセットが組みやすいです。
 又、1:10”サイクルはかなりハードですし、1:20”はイージーまで落とせないので、かなりスピードと持久力の練習になりそうです。

 このレベルの下のチームのサイクルは
 S 100m× 1t 1:20”
                 }2set
 S 100m× 1t 1:40”
  set間 休みはありません。出来たら5setまで上げます。
 こちらも、ペースクロックは見やすいです。
 0スタート20”スタート、0スタート20”スタートです。

  この中間レベルを作る場合は
 S 100m× 1t 1:15”
                 } 2set
 S 100m× 1t 1:30”
 set間 休みはありません。出来たら5setまで上げます。
 こちらも、ペースクロックは比較的見やすいです。
 0スタート15”スタート、45”スタート0スタートです。

   

※ 以後はまたの機会に記述します。
9.パワー練習(ベルト)
10.フィンスイム練習
11.フィンパドルスイム練習

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