200m個人メドレーが泳げるようになった生徒に、
次は何を教えたらいいと思いますか?
4泳法が泳げて、ターンも飛込もできます。
要するに中級レベル卒業と言うことです。
4泳法を覚えるまでの指導教程はあるが、それ以上
は指導者任せになっていて細かい教程はないところが
多いのではないでしょうか。
1~10までコーチに指示されていた練習から、徐
々に独り立ちして、練習してゆけるようにしましょう。
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1.練習方法を覚える
泳ぎを覚えるから、練習方法を覚えるに練習の内
容が変わっていきます。
今までが、一つの泳ぎやターン・飛び込みなどを
練習してきましたが、今度はその泳ぎを上手に速く
泳げるようになるための練習やその方法を指導して
ゆきます。
時計(ペースクロック)の見方を覚えたり、パド
ルやプルブイを使ったりします。
インターバル練習をしたり、ドリルをしたりしま
す。
2.ペースクロックの見方を覚える
コーチに号令を掛けられてスタートするのではなく、
時計を見て5秒おきに自分でスタートできるようにする
ための練習をします。
今までの練習で、コーチの号令でスタートしていた子
は、黙っているといつまででもそこにいます。
泳げるようになると、時計を見て5秒おきにスタート
することから教えましょう。
そうしないと、いつまでたってもコーチはスタート係
になってしまいます。
- 最初にペースクロック(時計)の説明をします。
(まだ時計の見方のわからい子もいますので) - コーチがだまっていても、時計を見て5秒おきに自分
でスタートしてゆくように伝えます。 - 1分サイクルで行います。
スタートの場所が変わる練習は最初は無理ですので
1分サイクルで行います。 - 真中で帰ってくるくらいにしないと1分サイクルは間
に合わないので、距離は真ん中(12.5m)まで
とします。 - 練習メニューに表すと
S 25m ×10tー1:00 となります。
真ん中まで行って戻るので距離は25mとなります。
10本行います(遅くても大概間に合います)
1分サイクルなので10回とも同じところでスタート
することを伝えます。
2~3回やると,1分サイクルと5秒おきスタートを
覚えます。
25mプールの両側にペースクロックのある場合は、
真ん中ターンでなく25mまで行って、交互のスター
トでやって見ましょう。
3.長く泳げるようにする
200m個人メドレーを泳げるので、200mクロー
ルは泳げるでしょうが、まだ400mは泳いだことがな
いと思います。
達成体験が必要ですので、400mを泳いでみてもら
いましょう。
実際にやる前に練習が必要ですので、200mを2回
くらい練習します。
クイックターンを全部使って練習しておきましょう。
コーチが指示しなければ、クイックターンは使わな
いでしょうが、言えばちゃんとできます。
クイックターンの注意は、なるべくゆっくり、スロ
ーモーションでやらせることです。
- 回って
- 両足が付いたら
- 下を向いて
- 両手を前に出して
- 蹴って泳ぎだす
まだ普段クイックターンを使っていない子は、片足
しか壁につかなかったり、片手が後ろのまま蹴りだ
したりします。
ゆっくりきちんとやっていると、自然に速く回りだ
します。
400mに挑戦する時には、他の練習をあまりしてい
ないときに挑戦しましょう。
やる前に、一言助言です「競争しないように、ゆっ
くり泳いでください。全部クイックターンを使って40
0m泳いで見ましょう。」
4.他の種目を練習する
泳げるようになれば練習できる種目を練習する。
- 水球
- 飛び込み
- アクアティック
- オープンウオーター
- 日本泳法
直接他種目を練習する人はあまりいません、泳げ
るようになったら挑戦できるスポーツは他にもあり
ます。
- サーフィン
- スキューバダイビング
- スノーケリング
こういったスポーツに挑戦するのも楽しいと思い
ます。
5.4泳法を極める
4泳法が泳げるようになりましが、まだまだ上は
あります。
更に、4泳法が上達するように頑張るのも一つ練習
法です。
極めるとは
- きれいに泳げるようになる
- 速く泳げるようになる
- いろいろな泳ぎ方を覚える
極めるとは、速くなる事ばかりではありません。
いろいろな知識を身につけて、いろいろなことを知
る事も極めることです。
簡単な泳法チェックをしてみましょう。
平泳ぎの手が呼吸の時、前に戻っていない場合があ
りますので、呼吸の時は指先が顎よりも前にあり、指
先がついているのが理想です。
バタフライは、両手がうまく水上に出ていない場合
がありますので、1回おきの呼吸が出来るようにしま
しょう。
クイックターンもこのレベルになったら、手がつ
かないでクイックターン出来るようにしましょう。
6.練習用具を使って練習する
次のステップに進むための準備で、練習用具を使
った練習をしてみましょう。
- プルブイ
- パドル
- ビート板
ビート板は今までにも使ったことがあると思いま
すが、プルブイとパドルはあまり使っていないと思
います。
徐々にレベルアップするには、プルブイとパドル
は必須練習用具となります。
最初は両方一緒に使わず、プルブイから練習とし
ましょう。
バタ足を使わずに手だけで泳ぐ練習です。
最初はプルブイを挟んだままバタ足を使ったりし
ますので足は使わず手だけで泳ぐと伝えましょう。
次にパドルのみ、又はプルブイとパドルを使って
練習します。
パドルは、後方まで掻き切らないと、抜き上げる
ときパドル後部に水が引っかかって外れやすくなり
ます。
クロールもこのレベルになったら、両側呼吸(3
呼吸)クロールが出来るようにしましょう。
7.速く泳げるようになる
中級以上の多くの練習は、速く泳げるようになる
ための練習が多いのですが、それだけだと単調な練
習になりますのでいろいろな要素を取り入れながら
速く泳ぐ練習となります。
速く泳ぐための練習
- スタートダッシュ
- タイムトライアル
- 飛込はスタート合図から出来る
- 競争
スタートダッシュやタイムトライアルは25mプ
ールの反対側からの合図でスタートすることもあり
ますので、遠くからの合図で構えて飛び込めなけれ
ば危険です。
まとめ
中級以上の練習メニュー Cグループ チェック表
ペースクロックの見方 5秒おきスタート | 上手に出来る ・ 出来る ・ 出来ない |
S 25m × 10t ー1:00 の練習がスタート合図をしなくても出来る | 上手に出来る ・ 出来る ・ 出来ない |
プルブイを使って練習できる | 上手に出来る ・ 出来る ・ 出来ない |
パドルを使って練習できる | 上手に出来る ・ 出来る ・ 出来ない |
S 400m がクイックターンを使って泳げる | 上手に出来る ・ 出来る ・ 出来ない |
飛び込みは、スタート合図でスタート出来る | 上手に出来る ・ 出来る ・ 出来ない |
平泳ぎの手は、呼吸の時顎より前にある | 上手に出来る ・ 出来る ・ 出来ない |
バタフライは1回おき呼吸で泳げる | 上手に出来る ・ 出来る ・ 出来ない |
3呼吸クロールが出来る(両側で呼吸) | 上手に出来る ・ 出来る ・ 出来ない |
手をつかないでクイックターンしている | 上手に出来る ・ 出来る ・ 出来ない |
出来ないところがあったら、出来るようにしていきましょう。
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